
14日21時、池袋の地下を這い出し、私は丸の内線で東京駅に向かった。
お盆にも関わらず出勤しているバイト先の連中の冷たい視線を背に受け、本屋を脱走。
本来は22時閉店、閉店間際の一時間と閉店作業をブッチした形だ。
「お盆だからみんな本なんて買いに来ないっすよ、ははは(笑)」などと言ってみたが、それは私が言うことではない。
そそくさとタイムカードを押し、更衣室に置いたロッドケースとキャリーを引っ張り出して丸の内線に飛び乗ったのだった。
ルートとしては丸の内線で東京まで出てそこから東海道線で一本である。
東京駅が始発なので座れるのがいい。
これが池袋からの湘南新宿だと座れないわ、本数は少ないわでひどい目に遭う事がある。
だから若干遠回りをしても、車内で座って体力を温存しておいたほうがいいのだ。
特に今回のような深夜〜早朝を狙うパターンのときは眠くなっているヒマも、もちろん寝ているヒマも、無い。
早川駅でチョリソーと合流し、前回もいった釣りエサ屋でエサを購入。
万能エサ・アオイソメはもちろん、東京スナメ、イワイソメも若干購入。
アオイソメと組み合わせて使うと効果が上がるとのことだった。
近くのコンビニでアイスを食べつつ時間をつぶす。
今回のポイントは真鶴半島の付け根に位置する、真鶴港の堤防。
早川駅で修瑛が乗っている東海道線の終電を待って、車内で合流した。
一週間ぶりくらいに会った修瑛は、やたら黒かった。バイト先で「墨みたいですよ」と言われたらしい。
今日も早朝から昼間にライトルアーに行き、サバをしめ鯖にして仮眠をとってからきたとのこと。
強行スケジュールだ(笑)
早川から数駅、真鶴駅に到着。
ここから徒歩で20分ほどでポイント到着であるが、その前にコンビニで軽く買出し。

ポイント到着。柵があって一見入れないようになっているが、釣りに関する注意書きがいくつかあり、つまり釣りをする分には問題ない感じだった。
堤防には意外なほどたくさんの人がいたが、外側のテトラからキャストしている人はおそらくエギ、内側で堤防際に仕掛けを落としている人もいたが、彼らは何を狙っていたのだろう?
「ご禁制甲殻類」か?
幸い堤防先端部分が空いており、我々三人はそこから一人二本ずつ仕掛けを入れることに。
仕掛けを入れて待っていると、私が先端部分から見て港の外側よりに仕掛けを入れていた投げ竿にわかりやすいアタリ。
アワセをいれると強い引きとともにもぐられてしまった。
やはり、アワセをいれ、魚がかかったとわかったらとにかくリールを巻いて底を切らなければならない。
数分待ってみたほうがいい、という修瑛とチョリソーの意見だったので待ってから数回あおると、出てきた!!
必死に巻いて足元まで寄せてきたがそれなりに重い。
上がってきたのは前回の早川を髣髴とさせる、ごん太アナゴだった。
アナゴでさえ簡単に根に入られてしまっているようでは、これからハマフエフキやマダイを狙うというのに先が思いやられるというものだ。
ほぼ同じポイントでもう一度アタリ、サイズダウンしたアナゴだった。
今回は確実に底を切ることができた。(もちろん小型だからだが)

そして今回も港に出入りする船に戦々恐々としていた。
船のライトが近づくたび、エンジン音が聞こえるたびに「オニ巻き」で仕掛け回収を繰り返す。
深夜にこういったタイプの疲れは蓄積されていく。
さらに明け方にどういうわけかかなり強い風が吹き始めた。
おそらく夜が完全に明ければ嘘のように収まるタイプの、この土地特有の風なのではないか、と思っていたが、止むとわかっていたとしても辛いほどの風だった。
三脚が倒れないように注意しつつ釣りを続けたが、特に何も釣れなかった。
風が収まってからは遠投してキス釣りにシフトしたが、沖にも根が入っているようでまた力糸をロストしてしまった。
夜間にも根掛かりで一本ロストしており、持ち合わせがなくなってしまったのでサーフリーダーFVとスーパーエアロで遠投の釣りは今回はお預けとなってしまった。

堤防上でTシャツを被って寝ていた修瑛を起こし、ポイント移動。
港対岸の小さな堤防へ移り、港内をちょい投げで狙うことに。
かなりのアタリがあり、3人ともそれぞれ数匹のキスを釣り上げた。
が、だんだんフグが多くなってきたのと疲れがピークに達してきたのとで堤防上の段差の日陰に隠れて、就寝(笑)
しばらく寝たところで太陽が真上に来たため日影が消滅し、必然的に目覚めることになった。
ここ最近で最もよろしくない寝覚めだった。
ここで今回の釣りはお開きとなった。
私は有楽町駅で有楽町線に乗り換えてからの記憶が、あまり無い。

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